説明が上手で流暢に話せる人に
憧れる人は多いでしょう。
そんな人がセミナーやプレゼンをしたら
売上や申し込み数がアップするのだろう。
そう思って話術を磨いたのに
結果が変わらないのはなぜ!?
セールストークが上手だからこその
落とし穴があるのです!
今回は、「ファインマン効果」についてお伝えします。
・講義が上手な先生の悲劇とは?
アメリカの大学でこんな実験が行われました。
学生を2つのグループに分けて講義のビデオを見せます。
1つ目のグループが見たビデオは
講師が姿勢よく立ち、正面にあるカメラを見つめて
メモを見ないで流暢に話すというものでした。
2つ目のグループのビデオも講師は同じでしたが
背中を丸めて下を向きながら
メモを読み上げるようにたどたどしく講義をしました。
その後、学生にビデオ講義の評価を求めると
説明が上手な講師のビデオを見たグループは
「テストで良い点数がとれそうだ」と予測しました。
ところが、実際に確認テストをしてみると
どちらのグループも成績に差がありませんでした。
・分かったつもりになる「ファインマン効果」
説明が上手な先生の講義を受けたからといって
テストの成績がアップするのかというと
そうではありませんでした。
学生が分かったつもりになっただけなのです。
物理学者のファインマンは大学で教鞭をとっていました。
講義がとても分かりやすく、学生から人気がありました。
ところが、テストをすると点数が低く
学生は講義の内容を理解していないことが分かりました。
このことから、分かったつもりにはなるけれど
実は何も分かっていないという現象を
「ファインマン効果」と呼ぶようになったのです。
・プレゼンやセミナーを成功させる方法
説明が上手な人ほど
ファインマン効果が起きないように
注意する必要がありそうです。
分かりやすい説明ほど
分かったつもりになってしまうからです。
反対に、たどたどしい説明では
自分なりに情報を補足したり
理解しようと努力したりします。
その結果、説明が上手ではない人のほうが
内容の理解度が高くなることも。
だからといって
わざと下手な説明をする必要はありません。
ファインマン効果が起こらないようにするためには
質疑応答の時間を増やすのがおすすめです。
質問を考えることによって
自分が理解できていない部分を確認できるからです。
「分からないところはないですか?」と尋ねると
「よく分かりました」と相手は答えるかもしれません。
なので、「この部分についてどう思いますか?」というように
クライアントや受講者に意見を求めるといいですよ。