専門的な技術力が高い企業と
共同で開発を進めたい。
だけど、外部の人への風当たりが強くて
なかなか良い関係を築けない……。
新規開拓や事業の拡大などによって
これまでと環境や仕事内容が変わることに
抵抗を示す人は多いものです。
今回は、NIH症候群と対策についてお伝えします。
・「NIH症候群」とは?
NIHとはNot Invented Hereのことで
「ここで発明されたものではない」という意味です。
NIH症候群とは、社内で発明されていないものに
拒否反応を示すことをいいます。
特に研究所などの専門的な機関や部門が
外部の発明に対して強い抵抗感を示すといわれています。
・NIH症候群が注目される理由とは?
営業職の人は売上をメインに考えているので
外部の商品に良いものがあれば
自社で開発した商品にこだわらない傾向があります。
IT系も専門的な技術を求められますが
オープンソースが多い業界です。
オープンソースとは、ソフトウェアを構成しているプログラムを
無償または低価格で一般公開すること。
オープンソースのソフトウェアは改良や再配布OKなので
誰かが開発したものをより良いものに作り替えることに抵抗がなく
NIH症候群になりにくいのです。
今、なぜNIH症候群が注目されているかというと
企業間の共同開発が進んでいるからです。
これを、オープンイノベーションといいます。
外部の企業で発明されたものを自社で改良するとか
他社と協力して開発することが求められます。
大手企業同士だけの話ではなく
フリーランスがメーカーに入って働いたり
チームリーダーになったりすることもあるでしょう。
そんなときに、NIH症候群の人が多いと仕事がやりにくく
良いものが作れないという悩みが生まれます。
・NIH症候群の人との関わり方とは?
オープンイノベーションには
コストを低く抑えられたり
スピード感が増したりする良さがあります。
また、最新の技術やアイデアを取り入れることで
新しいものを作れるのもメリットでしょう。
ですが、社外から持ち込まれたものが高く評価されるほど
自分たちの仕事をないがしろにされたと感じる人もいます。
NIH症候群の人に対しては
その人や企業の実績や取り組んできたことに
敬意を表す姿勢が大事です。
その人たちのプライドを傷つけないように配慮して
新しい技術や人材と高い専門性を融合させる。
そんなイメージをみんなで共有するといいでしょう。
ビジネスライクに話を進めるのではなく
まずはお互いへのリスペクトを忘れず
良い関係を築くことから始めるとよさそうです。